「選択的」夫婦別姓
HBC「グッドラック」で「選択的夫婦別姓」についての討論を見た。
制度に反対派は、夫婦別姓だとマイノリティーになる、マイノリティーになると子供が虐められる、表札は日本の文化だから、日本は世間様の恥の文化のため同姓が離婚の歯止めになっている・・・というような理由を述べていた。
賛成派は、名前の違う親子は現実にいる、心配のある人は同姓にすればいい、反対する人たちは全員が夫婦別姓になると思い込んでいるのではないか、どうして離婚率が上がるのか、離婚しやすくなって助かる人もいる・・・という理由を述べていた。
なぜ、選択的夫婦別姓という制度が言われ始めたかを考えてみると、やはり今までの同姓にしなければならないという制度が、現代の世に合わないところが出てきたからだろう。
その最たるものが、女性が活躍できるようになってきたことだろう。ここでちょっと考え方を変えて、もし女性の方の姓にと統一するという姓制度にしたらどんな意見が出るだろうか?
ここで「そんな制度はおかしい」と言う制度反対者は、男性優位社会を無意識に良しとしているのだろう。
世の中は変化している。人の感覚・価値観も変化している。その時、その場にあった制度を運用していかないと、古い制度にあぐらをかいている人だけが過ごしやすい社会になる。これは会社や学校も同じで、「老害」なんていう言葉が使われる時代なのだ。
選択的夫婦別姓は、父親か母親どちらかの姓を選択できる、もしくは同じでも良いという、今までと同じ制度に選択肢を一つ増やす制度である。制度に反対の人は今まで通り、制度を活用したい人は、別姓にできる。現状の家族制度であれば少子化は免れない。
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